海が愛したボニー・ブランシェ

海が愛したボニー・ブランシェ (ビーズログ文庫)

海が愛したボニー・ブランシェ (ビーズログ文庫)

と言うわけでリア充目指して日本でジンベイザメを見られる水族館その2、大阪の海遊館へ行って参りました。デートの下調べです。相手はいませんが。画面の中になら嫁がいるし、別にいいよね? ちなみにジンベイザメが見られるもうひとつは沖縄美ら海水族館ね。ジンベイザメインパクト、特に大水槽の圧倒的迫力は美ら海の方が断然上ですが、まぁ近場でそれなりの規模の水族館で手ごろです。沖縄は遠い。


そんなわけで海洋モノの少女小説です。海洋モノで最近の個人的ヒットと言えば蒼海ガールズ!(3巻で完結、もったいないお化けでるぞ)があります。しかしながら少女モノの海洋モノはいま一つ現実感がなくておもしろくない。船ってこう、ロマンがあるわけですがそのロマンが凄く薄い。帆船なんて見た目に反して凄くマンパワーが必要なわけで、これは巨大な設備を意のままにコントロールする手腕、機敏さ、連携、錬度、そして何より血なまぐさいまでの熱気、これらがロマンなわけですね。すなわち無限のリヴィアスばりに群集劇でこそ生きてくる。


本作は残念ながらそういった海洋、帆船モノのロマンはほとんどありません。ただ舞台が海というだけです。おいおい、少女モノとはいえ、ファンタジーな小説でロマンがないというのはどうよ? まぁヒロインが何もしない努力放棄なお姫様ではないのでそこはよかったですが。


ちなみにファイティングだかファインディングだかなニモ、クマノミはTS生物だそうで、メスがいなくなるとオスがメスに性転換する! そして触手、失礼、イソギンチャクと共生関係にある! 体から粘液を出す! 凄くエロい。